日本とチリ、運転免許協定に署名

(チリ、日本)

サンティアゴ発

2022年04月27日

渋谷和久駐チリ日本大使とチリのアントニア・ウレホラ外相は4月22日、「運転免許に関する日本国政府とチリ共和国政府との間の協定」に署名した。これにより、両国の長期滞在者は居住国で運転免許証を取得する際の手続きを簡素化することが可能で、筆記試験や実技試験が免除されることとなる。同協定は、チリに居住する日本人長期滞在者の運転免許取得手続きの簡素化を目的として、2012年に日本側からチリ政府に要請していたもの。

日本の外務省の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同協定は、日本政府とチリ政府が発効に必要な国内法上の手続きを完了し、その旨を外交上の経路を通じて書面でそれぞれの国へ通告した日のうち、いずれか遅い方の日から数えて60日後に効力を生じる。チリ側の必要手続きには上下両院での承認が含まれることから、発効のめどについては不透明な部分がある。しかし、これまでよりも運転免許取得が容易になることで、チリに進出している、またはこれから進出予定の日系企業にとって、生活環境やビジネス環境の改善に資することが期待されている。

チリが同種の運転免許協定を締結している国は、アルゼンチン、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、スペイン、韓国の7カ国で、ここに日本とパラグアイ(署名済み)が新たに加わる予定となっている。

(岡戸美澪)

(チリ、日本)

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