新型コロナ対策を高評価、チリがフランツ・エデルマン賞を受賞

(チリ)

サンティアゴ発

2022年04月07日

米国のヒューストンで4月4日に開催された記念式典において、チリが2022年の「フランツ・エデルマン賞(Franz Edelman Award)」を受賞した、と主催団体のINFORMS外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが伝えた。同賞は、1972年から始まった歴史ある賞典で、最先端の科学的な手法によって、組織や企業における効率的な意思決定を可能にするオペレーションズ・リサーチ(OR)の分野で国際的に権威のある賞だ。チリのほか、2022年のファイナリストとしては、中国のアリババ(Alibaba)や、米国のゼネラルモーターズ(General Motors:GM)などの大手企業も名を連ねていた。

今回のチリの受賞は、チリ保健省、チリ科学・技術・イノベーション省、複合システムエンジニアリング研究所(Instituto Sistemas Complejos de Ingeniería)、通信大手のエンテル(Entel)が、新型コロナウイルスのまん延防止を目的に共同開発したシステムが高く評価されたことによるもの。同システムの活用により、外出禁止措置中の移動の監視、感染疑義者の特定、各種ワクチンの抗体反応の観察、病床数の逼迫状況に応じた感染者の移送などの措置の実行が可能になったとされている(「エル・メルクリオ」紙4月6日)。

式典には、アンドレス・コブ前チリ科学・技術・イノベーション相らと共に、前政権下で長きにわたって保健省の次官を務め、チリにおける新型コロナウイルス対策の象徴的な人物だったパウラ・ダサ氏が参加し、受賞スピーチを行った。複合システムエンジニアリング研究所の代表を務めるレオナルド・バッソ氏は「本システムの運用と、科学技術者から医療従事者までが一丸となった取り組みによって、少なく見積もっても2,800人超の命を救うことができた」とコメントしている。

2022年の年始には一時、1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数が4万人近くまで増加したチリだが、4月5日時点の過去7日間の単純移動平均では、4,408人まで減少している。4月15日から開始する連休期間後の動向を注視する必要はあるものの、総じて政府の新型コロナウイルス感染対策が功を奏している状況といえそうだ。

(佐藤竣平)

(チリ)

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