フランス政府、プラスチック包装の3Rを推進する国家戦略を策定

(フランス)

パリ発

2022年04月21日

フランス政府は4月15日、使い捨てプラスチック包装のリデュース(Reduce:削減)、リユース(Reuse:再使用)、リサイクル(Recycle:再生利用)の3Rに関する国家戦略PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を採択するデクレ(政令)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した。翌16日に発効した。

同日公表された同戦略文書は、「2040年の使い捨てプラスチック包装の市場投入(上市)禁止に向け、2021年から2025年までに2018年比で20%削減する5カ年の中間目標」を定めた2021年4月30日公布(5月1日発効)のデクレ(2021年5月13日記事参照)を達成するためのもの。現状および目的、戦略的ビジョン、行動計画の3章で構成され200ページ超にわたる。

第3章の行動計画では、(1)不要・過剰包装の削減、(2)リユースへの支援、(3)代替ソリューションの開発、(4)上市される包装材のリサイクル性の確保、(5)回収量増加の加速、(6)分別、近代化、革新および適応、(7)リサイクル能力の確保および再生材の導入促進、(8)その他横断的な活動、(9)業種別ロードマップ、(10)戦略のガバナンス、フォロー、評価、の10項目の軸となる具体的な行動計画を、先導すべき実施主体とスケジュールを明記しつつ策定している。

業種別のロードマップ(「3Rに関する国家戦略 付属書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」ANNEX5参照)は、生鮮非加工食品、生鮮加工食品、飲料、甘味・その他食品、衛生・化粧品、清掃・化学製品、その他非食品、ロジスティクス・Eコマース用包装、産業・商業用包装、食品用包装の10分野での現状と2025年までの3R達成見込みを示している。

2025年の目標達成のための投資規模にも言及し、リサイクル(回収から再生材の使用までのバリューチェーン全体)の改善に13億~20億ユーロ、再利用の開発に10億~23億ユーロ、包装ラインの適合に少なくとも6億ユーロが必要と試算している。

2018年のフランスの1人当たりプラスチック包装の消費量は、35キログラム(欧州平均は33キログラム)で、年間約240万トンのプラスチック包装材が市場に投入され、そのうちの52%が家庭用包装材、48%が産業用・商業用包装材となっている。同国家戦略は、包装材の70%(推計)に一部プラスチックが使用されていることが、(プラスチックの)代替と削減が大規模かつ複雑な作業となることを示しているとしている。

(奥山直子)

(フランス)

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