5月1日から香港非居住者の入境が可能に

(香港)

香港発

2022年04月25日

香港政府は、5月1日から非居住者の入境を認めると発表した。これまで入境は、香港居住者(香港IDまたは長期滞在査証保持者)に限定されていたが、今回の措置により日本など海外からの出張が可能となる。

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は2020年3月15日から非居住者の入境を禁止し、海外からの感染流入防止に向けた厳格な措置を取っていた。2022年4月以降、輸入症例の比率が減少しているほか、指定検疫ホテルにおける強制検疫の下での厳重な管理でリスクコントロールは可能と判断し、入境制限を緩和することにした。

入境後の指定検疫ホテルにおける7日間の強制隔離やワクチンの完全接種(注)といった入境にかかる条件は、香港居住者と変わらない。

空港では抗原検査を追加し待機時間を縮小

政府は併せて、香港国際空港に到着時のPCR検査の実施の際に、抗原検査を導入することを発表した。PCR検査は引き続き実施するものの、抗原検査で陰性だった場合は速やかに指定検疫ホテルへ移動が可能となり、ホテルでPCR検査の結果通知を待つこととなる。人の密集を減らし、空港での待機時間が短縮するものと期待される。

(注)各ワクチンで定められた回数の接種を終え、かつ最終接種日から14日間経過した者をいう。日本で主に使用されているファイザー製、モデルナ製や、アストラゼネカ製のワクチンは、2回接種が必要(4月25日時点)。

(渕田裕介)

(香港)

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