イラン暦1400年の対外貿易は金額・重量ベースともに増加

(イラン)

テヘラン発

2022年04月28日

イランのアリレザー・モガッダシー税関長は4月12日、前年度となるイラン暦1400年(2021年3月21日~2022年3月20日)の近隣諸国との貿易について、新しいデータを発表した〔4月12日付イラン・イスラーム共和国放送(IRIB)通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。これによると、イランの近隣15カ国(注)との貿易総額は約519億ドルで、前年比43%増となった。重量では23%増の1億トン超に達した。

輸出入別では、イランからの輸出は約260億ドルで、前年に比べ金額ベースで29%、重量ベースで12%増加した。近隣15カ国のうち、輸出額上位5カ国は、イラク89億ドル(21%増)、トルコ61億ドル(2.4倍)、アラブ首長国連邦(UAE)49億ドル(8%減)、アフガニスタン18億ドル(20%減)、パキスタン13億ドル(24%増)だった。

イランへの輸入は約258億ドルで、金額ベースで60%、重量ベースで68%増加した。輸入額上位5カ国は、UAE165億ドル(69%増)、トルコ53億ドル(20%増)、ロシア17億ドル(54%増)、イラク12億ドル(8.9倍)、オマーン6億2,000万ドル(43%増)だった。

今回の発表に先立ち、イラン税関スポークスマンは4月6日、イラン暦1400年の対外貿易外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについて発表していた。それによると、1400年のイランの貿易総額は1,000億ドルに達し、前年に比べて金額ベースで38%、重量ベースで12.4%増加した。また同発表によると、非石油部門の輸出は金額ベースで40%、重量ベースで9%の増加だった。

なお、イラン中央銀行は1400年の年間統計をまだ発表していないが(4月20日時点)、第2四半期まで(2021年3月21日~2021年9月22日)の統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを2月7日に発表している。それによると、同年第2四半期のイランの非石油部門の対外貿易は、輸出は111億1,800万ドルで前年同期比54.4%増、輸入は126億5,100万ドルで38.1%増だった。

(注)アゼルバイジャン、アフガニスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、アルメニア、イラク、オマーン、カザフスタン、カタール、クウェート、サウジアラビア、トルクメニスタン、トルコ、パキスタン、バーレーン、ロシアの15カ国。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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