アンドラ・プラデシュ(AP)州で内閣改造
(インド)
チェンナイ発
2022年04月26日
インド南部アンドラ・プラデシュ(AP)州のY.S.ジャガン・モハン・レッディ州首相〔YSRコングレス(YSRCP)所属〕は内閣改造を実施し、4月11日に新閣僚
が就任した。25ポスト中の6人が留任、5人が横滑り、14人が新任となり、閣僚の顔ぶれがかなり刷新された。
特に進出日系企業にも接点の多い産業インフラ投資商業相に就任したグディバダ・アマルナトゥ氏は、2019年にAP州議会議員選挙で初当選し、今回の内閣改造で初の閣僚就任となった。
ジャガン・モハン・レッディ州首相は2019年の州首相就任時に、5年の任期半ばで内閣を改造すると公言していたが、それを果たすかたちとなった。同首相はこれまで、主な支持基盤である農民や社会的弱者層を優遇してきたが、今回の改造でもその姿勢を踏襲した。多数の指定カースト出自の州議員を閣僚に任命し、YSRCP支持者の囲い込みを図るとともに、支持基盤が重なる野党のテルグ・デーサム党(TDP)の支持者を切り崩す狙いもあるようだ(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月12日)。
一方、TDPのN.チャンドラバブ・ナイドゥ元AP州首相は今回の内閣改造に触れ、「TDPと支持者の間には切り離せない絆がある」と、支持者との強固な関係を強調した(「ザ・ヒンドゥー」紙4月11日)。
なお、一部地域では、YSRCP支持者により、地元地域の議員が入閣漏れしたことへの抗議活動が行われた(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月12日)。YSRCP党内は必ずしも一枚岩でないようだ。
(浜崎翔太)
(インド)
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