湖北省、物流の円滑化のため、高速道路や一般道の無断での遮断を禁止

(中国)

武漢発

2022年04月21日

中国・湖北省政府は4月18日、「湖北省におけるスムーズな物流の保障および産業チェーンサプライチェーンの安定促進に関するテレビ会議」で、スムーズで高効率な物流を保障するべく、高速道路のサービスエリアや料金所に防疫検査ポイントを設置しないよう求めた。最近、一部地域において無断でサービスエリアや料金所を封鎖したり、引き返すように勧告したり、人や貨物の正常な通行が妨げられていることを受けたもの。

具体的には、高速道路での検査ポイントは料金所の外側もしくはそれ以外の場所に設置し、検査員を十分に確保し、検査効率を高め料金所などでの渋滞を回避するよう求めている。また、一般道でも、同一区間内かつ同一方面に向かう道路に2つ以上の検査ポイントを設置することを禁止したほか、高速道路や一般道を無断で遮断、閉鎖することを禁じ、閉鎖する場合は省政府の承認を得なければならないとした。

そのほか、新型コロナウイルス感染によりサービスエリアや料金所を閉鎖する場合は、情報を事前に公開のうえ、サービスエリア閉鎖後も、感染拡大防止策に影響を与えない範囲で、給油やトイレなどのサービス機能を引き続き維持する必要があるとした。

他地域から湖北省を訪れる際は、高速道路の出口などで行程コードなどの確認を受ける。これまでは、行程コードに問題のある場合や確認できなかった場合、通行を一時止めて確認するため、日系企業関係者が通行停止に伴う渋滞に巻き込まれるという事例も発生していた。

今回の措置により、人や貨物の通行が、従来よりもスムーズとなることが期待される。

(楢橋広基)

(中国)

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