国際果実・野菜関連見本市フルーツロジスティカがリアル開催、日本企業も出展

(ドイツ)

ベルリン発

2022年04月19日

ドイツ・ベルリンで4月5~7日、国際果実・野菜マーケティングの専門見本市「フルーツロジスティカ2022」が開催された。フルーツロジスティカ(Fruit Logistica)は、生鮮果実・野菜、その栽培、輸送、保管管理、包装、サービスなど、果物と野菜に関わるビジネス全般を網羅する欧州最大級の見本市だ。2021年は新型コロナウイルス感染拡大により中止、2022年は再度の感染状況悪化に伴い2月9~11日の会期を4月に延期して開催された。

フルーツロジスティカ2022には、日本を含む87カ国から2,000社以上が出展し、来場者は130カ国から4万人(ドイツ国外からの来場者が80%)を記録した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で不確定要素が強かったにもかかわらず、今回初めて同見本市を訪問した来場者は全体の40%を超えており、メッセ・ベルリンにおいて2022年に入り初めてリアルで開催された見本市として注目を集めた。

なお、ドイツでは4月3日以降、ワクチン接種証明や陰性証明などの提示、入場者数の制限、対人距離の保持やマスク着用義務など、見本市開催のための全国一律の各種規制が撤廃(注)されている(2022年3月23日記事参照)。

日本からは2社が出展、本気度の高いバイヤーとの商談を実現

日本から出展したのは2社だった。アストラは、福島県の業務用果物・野菜用自動皮むき器メーカー。一般的な筒形の皮むき器と異なり、独自開発したピーラーを用いている。皮の厚さを微細に調整し果実部分の歩留まりを最小化、果汁の漏れも少なく、表面をなめらかに、かつ早い皮むきが可能だ。世界各国・地域からの受注は台湾を中心に拡大。国際営業部の一條海氏は「2020年に同見本市に初出展し手応えを感じたことから、リアル再開された今年への出展を決めた」とのこと。小型で高性能の製品は、来場者の関心を引きつけていた。

写真 出展した業務用果物・野菜用自動皮むき器メーカー、アストラのブース(アストラ提供)

出展した業務用果物・野菜用自動皮むき器メーカー、アストラのブース(アストラ提供)

ホクトは、長野県の大手きのこ総合企業だ。ドイツにおいては、同社のラインアップの中では、エリンギがスーパーで比較的多く取り扱われており、一般家庭にも比較的普及している。同社の工場栽培による高品質のきのこを、日本からの輸出ではなく現地生産して販売することを目指している。海外マーケティング部市場開拓室の中井洋樹室長は「顧客やディストリビュータとの直接の会話を通じて、現地のニーズを聞き取ることができた」とコメントした。

写真 出展したきのこ総合企業、ホクトのブース(ジェトロ撮影)

出展したきのこ総合企業、ホクトのブース(ジェトロ撮影)

次回のフルーツロジスティカは2023年2月8~10日にベルリンで開催の予定。

(注)4月3日以降は、各州政府が地域の感染率や入院率を考慮し、感染や医療状況が悪化した「ホットスポット」に対して、新型コロナ規制措置を講じることになっている。

(佐藤由美子、中村容子)

(ドイツ)

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