クボタが米ジョージア州に北米R&D拠点を新設

(米国)

アトランタ発

2022年04月15日

農業機械メーカーのクボタは4月11日、約99億円を投じて米国ジョージア州に新たな研究開発拠点となるクボタ・リサーチ・アンド・デベロップメント・ノースアメリカ(Kubota Research & Development North America:KRDNA)の新設を発表した。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます現地特有の多様なニーズに応えるために進めている研究開発体制のグローバル化の一環として、主に北米市場で展開している芝刈機、ユーティリティビークル、トラクタ用インプルメントなどの現地開発を本格化し、北米での市場ニーズに適合した製品をスピーディーに開発する体制を整えた。クボタ本社の北尾裕一社長は「ジョージア州に新しい研究開発拠点を設けたことで、米国とカナダの顧客ニーズを念頭に置き、製品やソリューションのイノベーションを継続していくことができる」と説明している。

新拠点は、ジョージア州都アトランタから北東へ車で約1時間のゲインズビル市内に設立された。製造拠点のクボタマニュファクチュアリングオブアメリカ(Kubota Manufacturing of America:KMA)の工場から車で5分と好立地にある。エンジニアやテクニカルスタッフなど約70人で開始し、今後5年間で200人近くに拡大したい考えだ。KMAのフィル・サットン副社長は「ジョージア州では、製造、販売、流通、エンジニアリングの各業務に3,000人以上の従業員が働いており、既に強い基盤を構築している」と述べた。

クボタの研究拠点新設について、ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は「農業はジョージア州最大のビジネスであり、農業機械の世界的リーダーであるクボタが北米の研究開発の拠点としてジョージア州を選んだことに私たちはとても興奮している。クボタがジョージア州で拠点を拡大し、雇用を増やしていくことは素晴らしいことだ」と歓迎している。

(高橋卓也)

(米国)

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