三井住友銀、コロンビアコーヒー基金へ4,000万ドルのSDGs融資
(コロンビア、日本)
ボゴタ発
2022年04月13日
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)は4月7日、傘下のコーヒー基金が三井住友銀行より4,000万ドルのSDGs(持続可能な開発目標)融資を受けたと発表した。FNCによると、調達資金は生産者への買い取り保証、技術支援サービス、技術開発など、SDGs達成へ寄与するプロジェクトに使われる。また、本融資は、英国ローン・マーケット・アソシエーションと香港に本部を置くアジア太平洋ローン・マーケット・アソシエーションが定める社会的融資の原則に基づいている。具体的には、(1)収益の用途、(2)事業の評価および選択プロセス、(3)収益の管理、(4)報告、の4点のガイドラインに適合しているかが要件となる。FNCは、2018年に政府が定めた2030年SDGs達成のロードマップに従い、SDGsの17の目標のうち、15について経済、環境、社会面などから取り組みを推進している。
ロベルト・ベレス・バジェホFNC代表は、国際的に評価されている日本の金融機関と関係強化できることを誇りに思うと述べ、日本におけるコロンビア産コーヒーのプレゼンス向上のために活動してきた60年間の成果でもあると語った。
FNCは、コロンビア産コーヒーの日本市場参入のため、1962年に東京にオフィスを開設した。コロンビアから日本へのコーヒー豆輸出は、1960年には年間4万1,000袋程度だったが、直近10年では平均100万袋にまで拡大している。2021年のコロンビアから日本への輸出総額は4億6,783万ドルで、うち46%がコーヒーだった。
(茗荷谷奏)
(コロンビア、日本)
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