新型コロナの域内感染拡大を受け、在宅隔離の条件を緩和

(台湾)

中国北アジア課

2022年04月07日

台湾の中央流行感染症指揮センター(CDC)は4月6日、域内で感染源が不明な新型コロナウイルス感染症例が立て続けに発生し、コミュニティ内での感染が拡大傾向にあることを踏まえ、実務上のニーズおよびコミュニティの防疫と安全の双方を考慮し、在宅隔離の条件緩和を発表(中国語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます英語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、即日適用した。緩和の内容は以下のとおり。

  1. 原則として、在宅隔離の際は「1人1室」(浴室およびトイレを含む個室)を維持する。
  2. 在宅隔離の関連規定を順守でき、かつ、浴室およびトイレなどを使用後、その都度適切に清掃・消毒できる場合は、浴室およびトイレのない個室で隔離を実施することができる。
  3. 世帯に住む全ての人が隔離対象者となった場合、同一住居内で隔離を実施できる。
  4. 入境後の検疫期間中に隔離対象者となった場合は、原則として隔離期間満了まで当初の検疫場所で隔離を実施する。なお、感染リスクを低減するため、上述のルール1.~3.の適用は推奨しない。

また、各地方政府に対し、在宅隔離者や同居者が関連防疫対応や消毒方法を確実に実行できるよう指導することを要請した。

台湾では、2022年3月末から新型コロナウイルスの域内感染者が増加しており、CDCによると、1月1日から4月5日までの累計域内感染者数は2,061人で、5日には2022年になって初めて1日の域内感染者数が200人を超えた。一方、感染者の99.76%(2,056人)は軽症または無症状で、中等症~重症の症例はわずかだという。

(柏瀬あすか)

(台湾)

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