マハーラーシュトラ州、行動規制措置を条件付きで緩和
(インド)
ムンバイ発
2022年03月23日
インド・マハーラーシュトラ(MH)州政府は3月1日、新型コロナウイルス感染者数の減少傾向を受けて、現行の活動制限措置の緩和策を発表した(添付資料参照)。主な変更点は、以下のとおり。
【これまでの行動規制を緩和】
- 全ての産業や研究開発活動は時間制限なく稼働可。
- 全ての政府施設や民間オフィスは100%出勤可(これまで従業員数の上限50%まで可)。
- 全ての学校や各種教育機関の100%通学可。
【ワクチン接種を推進する内容】
- 州内移動について、ワクチン接種完了者は自由だが、未完了者は72時間以内に実施したPCR検査での陰性を証明できること。
- レストランへの来場はワクチン接種完了者に限る。
- 宗教施設への来場はワクチン接種完了者に限る。
- 工場労働者は全員、ワクチン接種完了しなければならない。
- 特定市郡(添付資料Category A参照)については、経済活動、スポーツ、娯楽、文化、宗教、政治、冠婚葬祭などの祭事といった集会や行事は、1,000人超の大規模行事など許可申請が必要なケースを除き、100%開催可。特定市郡以外の行政区は、収容人数の50%か行事参加者が200人未満かどちらか少ない方で開催可。
今回の緩和策では、ワクチン接種完了者は、一部の催行条件を除けば時間や行き先に関係なく、「新型コロナ禍」前と同じレベルで自由に行動できるようになった。
ただし、リストにある14の特定市郡以外の市郡には、催事の人数制限を残しており、また州政府が地方行政団体に規則変更と運用を権限移譲し、感染対策を細分化している。そのため、進出日系企業は州政府が発表する感染対策や行動規制措置だけでなく、自社拠点のある地方行政団体のルールを確認する必要がある。
3月21日時点の1日当たり新規感染者数は、MH州(人口1億1,400万人、2012年時点)で99人、ムンバイ市は28人だった。
(松永宗徳)
(インド)
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