ケララ州が「ハドル・グローバル2022」開催、8件の覚書を締結

(インド)

チェンナイ発

2022年03月02日

インド・ケララ州のケララ・スタートアップ・ミッション(KSUM)主催の国際テクノロジー会合「ハドル・グローバル(Huddle Global)2022」が、2月19日から20日にかけてオンラインで開催された。KSUMが、グーグル・フォー・スタートアップス(注1)、インド・ソフトウエア・サービス協会(NASSCOM)、ジェトロなど8つの企業・団体と覚書(MoU)を締結したのに加え、講演やパネルディスカッションなども行われた(注2)。

ピナライ・ビジャヤン州首相は、これから5年間で1万5,000社のスタートアップ企業を誘致し、20万人の雇用を生み出すことを表明した。また、フィンテックに関する学校を開校するとともに、州都ティルバナンタプラムに新興テクノロジー・スタートアップハブをつくることを表明した。

ジェトロは、新興テクノロジーの分野でスタートアップ企業の発展を共同で促進することを目的に、KSUMと覚書を締結した。ジェトロはこれまで、対日投資につながるインベスト・ジャパン・プログラムにより、インドのスタートアップ企業の日本向け進出に関するサポートを行ってきた経緯がある。今回の覚書締結により、ケララ州における支援企業のさらなる増加が期待される。

KSUMは、ケララ州政府所管のスタートアップ促進機関で、テクノロジーを基盤とした起業活動の促進や、インフラとエコシステムの提供を目的として2006年に設立された。KSUMの公式ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、州全体で2,900社以上のスタートアップ企業、100万平方フィート以上のインキュベーション・スペース、40以上のインキュベーター、300以上のイノベーションセンターを有している。

(注1)グーグルによるアクセラレータで、インドにおいてはベンガルールを拠点とし、課題解決を行う優れたスタートアップ企業を支援することに重点を置いている。

(注2)2月20日は、ブロックチェーンに焦点を当てて、最新のイノベーションや技術的なトピックや、ビジネス・アプリケーションについて、講演、パネルディスカッションなどが行われた。

(浜崎翔太)

(インド)

ビジネス短信 ed1e8ed25659ca90