4月1日からHSコードを2022年版に改定

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年03月30日

インドネシアの関税分類番号(HSコード)が4月1日から2022年版に改定される。同年初めに世界税関機構(WCO)が改定した「国際基準の商品の名称および分類番号についての統一システム」(HS)2022年版(注)に対応するものだ。

通関や輸出入の手続きなどの統合システム「インドネシア・ナショナル・シングル・ウィンドウ」(INSW)が公式ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで事業者に周知したところでは、4月1日以降にINSWを通じて行う許認可関係のデータにはHS2022年版を使用する必要があり、HS2017年版を使用するとシステムで拒否される。一方、HS2017年版を使用して4月1日以前に発行を受けたビジネスライセンスは引き続き有効で、有効期間満了まで輸入または輸出許可証として使用できる。

HS2017年版から2022年版で変更があった内容は、INSWが公表する関税分類相関サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにアクセスし、調べたいHSコード(8桁)を入力・検索することで確認できる(添付資料参照)。

インドネシア税関によると、輸入品の分類と関税率を定めた法令(財務大臣規程2017年第6号ほか)は、今回のタイミングでは改正されていないという。従って、現時点では、HS2017年版とHS2022年版を比べてHSコードに変化がなければ、貨物の内容や関税率は変わっていないと考えてよいが、当局による今後の法令改正などの動きに注意が必要だ。

(注)WCOは160カ国・地域が加盟(2021年4月時点)するHS条約(HS Convention)を管理し、定期的に付属書の分類規則や分類表(6桁)の検討・見直しを行っている。2022年1月1日にはHS2017年版を改定し、HS2022年版が発効した。日本やインドネシアなどHS条約加盟国は、WCOが定めたHS6桁に加え、独自の国内細分(日本は3桁、インドネシアは2桁)を加え、HSコードと関税率を定めている。

(佐々木新平)

(インドネシア)

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