米ロサンゼルス港、2月の貨物取扱量は前年同月比7.3%増

(米国)

ロサンゼルス発

2022年03月24日

米国ロサンゼルス港湾局は3月16日、2月の貨物取扱量は前年同月比7.3%増加し、85万7,764TEU(20フィートコンテナ換算)を記録したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2月の取扱量としては過去115年の中で最も多い月となった。

2月の貨物取扱量の内訳を見ると、輸入は前年同月比2.7%増の42万4,073TEU、輸出は同5.7%減少の9万5,441TEUとなった。アジアの貨物輸送需要の継続的な増加により(注)、空のコンテナの取扱量は同18.6%増加し、33万8,251TEUだった。同港では2021年に1,000万TEUを超える貨物取扱量を記録しているが、2022年に入っても依然として高水準が続いている。

ロサンゼルス港のジーン・セロカ事務局長は記者発表で「港湾労働者やターミナルオペレーターなど関係者の協力により、港湾内の流動性と生産性は向上している。2021年11月以降、港から出荷したコンテナ数は16%増加している」と述べ、港湾内での荷さばきが円滑なことを強調した。一方で、米国の小売業者が在庫補充を開始したことにより、数週間後から貨物が増加する可能性があると予想している。また、懸念事項として、中国で新型コロナウイルス感染が拡大していることから、同国のゼロ・コロナ政策が港湾やサプライチェーンのスローダウンを招く可能性を指摘している。

(注)通常、米国からアジアへは貨物を積載した輸出コンテナを輸送するが、アジア発の輸送需要が強いため、コンテナを空のままでアジアに輸送するケースが発生しているとみられる。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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