英歳入関税庁、税関申告システム変更への準備呼びかけ
(英国)
ロンドン発
2022年03月25日
英国歳入関税庁(HMRC)は3月24日、英国の税関申告システムの変更について企業への準備を呼びかけ、レターを送付した。
通関システムについては現在、税関申告サービス(CDS)、輸出入貨物通関処理システム(CHIEF)の2つが利用されているが(両システムの違いについては英国政府サイト参照)、HMRCは2021年8月3日にCHIEFの利用を段階的に終了してCDSに統一することを発表していた。今回のレターで、あらためて変更への準備を呼びかけたかたちだ。
CHIEFの段階的終了の日程は以下のとおり。
- 2022年9月30日:CHIEFを用いた輸入申告の終了
- 2023年3月31日:CHIEFを用いた輸出申告の終了
CHIEFについては、1994年の導入から30年近くが経過しており、2018年8月からCDSが段階的に導入されていた(2018年7月31日記事参照)。
レターの中でHMRCは企業に対し、CDSへの移行に関してソフトウエアデベロッパーと連携することを推奨した。ソフトウエアの準備ができていない企業、またはソフトウエアを有していない企業に対しては、政府サイトに掲載されているデベロッパーリストを参照するよう促している。
(山田恭之)
(英国)
ビジネス短信 7988ec55422409a7