ミャンマー、4月17日から国際旅客便が2年ぶり再開

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2022年03月23日

ミャンマーの新型コロナウイルス予防・制御・治療国家中央委員会は3月18日付の通達で、国際旅客便の運航を4月17日から再開すると発表した(国営紙「グローバル・ニューライト・オブ・ミャンマー」3月19日付PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年3月末から講じてきた水際措置を約2年ぶりに緩和する。同委員会は、再開の理由および目的を「現在、(ミャンマー国内で)新型コロナウイルスの感染率や死亡率などが大幅に低下しており、ミャンマー観光業の発展と観光客および自国民の往来を円滑にするため」と通達上で説明している。

ミャンマーでは新型コロナウイルス感染拡大の第3波が収束し、落ち着きをみせていた2021年11月、経済回復を目的に早期に国際線の運航を再開させる方針を示していたが、世界的にオミクロン株の感染が拡大し、ミャンマーでも2022年2月に入り急激に感染拡大したことなどで、その実施が遅れていた。

国際旅客便の着陸禁止措置以降、邦人のミャンマーへの渡航は、月に約2~3便の在日ミャンマー人が帰国するための救援便の限られた座席を確保し、搭乗許可を取得した一部の人に限られる状況が続いていた。

今回の緩和により、往来の促進が期待される一方で、現在、原則として停止している入国査証(ビザ)の発給再開については示されておらず、入国に関わる手続きの運用は不透明となっている。国際旅客便が再開しても、ビザが緩和されなければ実際の往来は促進されないため、今後のビザ緩和の動向が注目される。

なお、国際旅客便の再開は、これまでの新型コロナウイルスの感染防止対策に沿って実施するとされており、入国後の隔離やPCR検査は継続するとみられる。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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