全ての渡航者、陰性証明書の提示が不要に
(カンボジア)
プノンペン発
2022年03月23日
カンボジア保健省は3月17日、全ての渡航者に対する入国規制を同日から緩和すると発表した。これまで入国時に必要とされていた、カンボジア到着前72時間以内のPCR検査に基づく新型コロナウイルス陰性証明書の提示およびプノンペン国際空港到着後に求められる抗原検査は廃止される。加えて、全ての渡航者(空路、陸路および海路)に対してアライバルビザ(到着時に空港で入手できるビザ)の受け付けを再開するとした。今後、カンボジアに入国する際、必要な書類は以下のとおり。
(1)新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が完了している場合
- ワクチン接種カードもしくは証明書
(2)新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が完了していない場合
- 保健省が承認したホテルの予約確認書(注)
なお、保健省は、新型コロナウイルス感染症の治療費をカバーする保険への加入とカンボジア到着前72時間以内の抗原検査の受検を推奨している。
カンボジアはASEAN10カ国の中でも、シンガポールに次いでワクチン接種が進んでおり、3月14日時点で、2回目のワクチン接種を完了した割合は81.9%に達した。カンボジア政府は、2021年11月15日以降、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が完了している渡航者の隔離期間を廃止するなど、早くから入国規制緩和に踏み切っている。今後、ビジネスや観光目的での渡航者の増加が期待される。
(注)ワクチン接種未完了者は、カンボジア入国後に保健省が承認したホテルでの隔離が求められる(14日間)。この場合、事前に予約して予約確認書(紙媒体)を提示する必要がある。予約確認書が用意できない場合は、2,000ドルの現金をデポジットとして支払う必要がある(在カンボジア日本国大使館ウェブサイト参照)。
(井上良太)
(カンボジア)
ビジネス短信 289c85f9e8d950a8