ブエノスアイレス市が新型コロナ症状の有無を咳の音で判別するサービスを開始

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年02月25日

アルゼンチンのブエノスアイレス市は2月14日、咳(せき)の音で新型コロナウイルス感染症の陽性者を判別するサービス「IATos」の提供を開始した。IATosは、スペイン語でAI(人工知能)を意味するIAと、咳を意味するTosを掛け合わせた造語。無料通話アプリ「ワッツアップ」を通じて、市が行政サービスや観光、文化など多岐にわたる情報を提供するチャットボット「ボティ(Boti)」により、利用することが可能だ。

IATosにアクセスすると、新型コロナウイルス感染症の症状の有無、濃厚接触者か否かを問われる。症状がある場合や濃厚接触者の場合は、音声診断をすることなく、新型コロナウイルス感染症の症状の有無を確認するテストの受検を勧められる。症状がない、濃厚接触者でない場合は、音声診断に進み、咳の音3回分をワッツアップ上で録音して提出すると、テスト受検が必要かどうか判定される。

IATosは、音声、呼吸、咳の音を分類することができるAIを搭載しており、ブエノスアイレス市のイノベーション・デジタルトランスフォーメーション省が、人間の脳機能を模したモデルであるニューラルネットワークを用いた機械学習に基づき開発した。開発に当たっては、市の新型コロナウイルス検査センターで行われたPCR検査において14万件の音声を、Botiを使って収集した。市が行ったパイロットテストでは、2,687人の音声を判別。うち554人に新型コロナウイルス感染症の症状の有無を確認するテスト受検を進め、そのうち436人が実際に陽性だったとしている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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