レベル別活動制限を1週間延長、ジャカルタ首都圏などで制限レベル引き上げ

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年02月10日

インドネシア政府は2月7日、新型コロナウイルスの感染状況悪化を受け内務大臣指示2022年第9号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。ジャワ島とバリ島で導入している活動制限を2月8日から14日まで延長するとともに、主要地域で厳格化した。

今回の改定で、ジャカルタ首都圏、バリ州、ジョグジャカルタ特別州、バンドン都市圏の制限レベルが4段階のうち2番目に厳しいレベル3に引き上げられた。多くの産業分野(非基幹産業)で従業員の出勤可能率が25%に制限されたほか、重要産業のエッセンシャルセクターやクリティカルセクターでも業種に応じて出勤可能率が厳格化された。レベル3の具体的な制限内容については添付資料を参照。

感染再拡大に注意が必要

インドネシアでは年明け以降、急速に新型コロナウイルスの感染が再拡大している。今回のレベル3への引き上げについて、ルフット・パンジャイタン海洋投資調整相は「感染状況の悪化が要因ではなく、捕捉率の低さが要因」だとしているものの(「コンパス」紙2月7日)、2月6日の1日当たり感染者数は3万6,057人で、感染が急拡大した2021年7~8月の水準に近づきつつある(添付資料図参照)。保健省が発表している病床占有率PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に関しても逼迫しつつある。2月4日時点の全国の病床使用率は21%だが、ジャカルタ特別州では63%、バンテン州とバリ州で35%など、地域によっては使用率が高まっている。死者数の急激な増加はみられないものの、今後の状況に注視が必要だ。

(尾崎航)

(インドネシア)

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