トルドー・カナダ首相、ロシアのウクライナ東部独立承認を強く非難、経済制裁も示唆

(カナダ、ロシア、ウクライナ、米国)

米州課

2022年02月22日

カナダのジャスティン・トルドー首相は2月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部の一部地域を独立国家として承認したことを受け、自身のツイッターで「カナダは、ロシアがいわゆる『独立国家』として承認したことを強く非難する。これはウクライナの主権と国際法に対するあからさまな侵害だ。カナダはウクライナを強く支持し、これらの行為に対し経済制裁を科す」と述べた。

画像 トルドー首相のツイート

トルドー首相のツイート

メラニー・ジョリー外相も同日に声明を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、「プーチン大統領がドネツク州とルガンスク州の非政府支配地域を独立した領土と認めたことを強く非難する。カナダはパートナーや同盟国とともに、この国際法を無視した行為に断固として対応する。われわれは、ロシアによるウクライナへのさらなる軍事侵攻の準備とは別に、これらの行動に対し経済制裁を科す準備をしている」と述べた。

トルドー首相は2月18日、ジョー・バイデン米国大統領が主催したウクライナ情勢に関する電話協議に参加外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、大西洋地域の首脳らとともに、ロシアの軍事増強に対する懸念や、ウクライナの主権と領土の保全に強い支持を表明した。また、NATOの同盟の強さと結束について言及し、ウクライナへの軍事侵攻は協調的な制裁を含めた厳しい結果をもたらすと強調していた。

カナダ政府はこれまでウクライナに対し、追加の軍事支援を提供しており、機関銃やピストルなどを含む700万カナダ・ドル(約6億3,000万円、Cドル、1Cドル=約90円)以上の支援品を寄贈した。また、ウクライナの経済回復力を支援するため、最大5億Cドルの融資提供を発表している。

(大塚真子)

(カナダ、ロシア、ウクライナ、米国)

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