2021年の自動車生産台数、前年比18%増の約169万台
(タイ)
バンコク発
2022年02月01日
タイ工業連盟(FTI)は1月24日、2021年12月の自動車生産台数が前年同月比7.9%増の15万4,368台だったと発表。前月比では6.6%減少した。全体の49.7%を占める国内販売向けが前年同月比8.5%減の7万6,776台、50.3%を占める輸出向けが31.2%増の7万7,592台だった。部門別では、乗用車が7.2%減の5万231台、ピックアップトラックなどの商用車が17.1%増の10万4,137台となった。
生産台数の2021年1~12月累計では、前年比18.1%増の168万5,705台だった。輸出向けが34.9%増の95万6,530台、国内販売向けが1.6%増の72万9,175台となった。部門別では、乗用車が10.6%増の59万9,844台、商用車が22.8%増の108万5,861台だった。
2021年12月の国内販売台数は、前年同月比17.2%減の8万6,145台となったが、前月比では20.1%増加し、過去12カ月で最多だった。1~12月累計では前年同期比4.2%減の75万9,119台となった。
2021年12月の輸出台数は、前年同月比47.9%増の10万1,307台だった。前月比でも2.5%増加し、過去9カ月で最多になった。完成車の輸出額は55.5%増の約610億バーツ(約2,135億円、1バーツ=約3.5円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は42.2%増の約825億バーツだった。
1~12月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年比30.4%増の95万9,194台で、輸出額は36.6%増の約5,611億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は39.7%増の約8,267億バーツだった。
FTIでは、2022年の生産目標を前年比6.8%増の180万台と設定。タイ国内外における新型コロナウィルス感染拡大による経済への影響、生産用の半導体および部品の供給不足が不安要素としてあるものの、輸出向け生産を4.5%増の100万台、国内販売向け生産を9.7%増80万台に設定した。
(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)
(タイ)
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