クレハ、カーボンナノチューブ加工の独自技術を持つ米ウーツに出資

(米国、日本)

ヒューストン発

2022年02月14日

クレハは2月10日、クレハ・アメリカ(本社:テキサス州)を通じて、カーボンナノチューブを加工する独自技術を持つ、米国ウーツ(本社:テキサス州クリーブランド)への出資を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。ウーツは、カーボンナノチューブ研究の最先端である米国ライス大学の元研究者が2018年に設立したスタートアップ企業で、高品質カーボンナノチューブをフィルムや⾧繊維などの成形体へ加工する独自の技術を保有し、電子テキスタイルやセンサーなどの高付加価値用途の開発を進めている。

クレハは、ウーツへの投資を通じた戦略的なパートナーシップの構築により、両社の技術を活用した高機能電子デバイスの共同開発を加速化し、デジタル化やカーボンニュートラルなどの社会課題解決に貢献するとともに、新たな事業ポートフォリオの拡大を目指すとしている。

クレハ・アメリカの西畑直光社長は「クレハは、われわれにとって強力な戦略的適合性を備えたスタートアップ企業への投資や共同開発の新たな機会を模索している。ウーツのカーボンナノチューブ技術は、われわれの既存の資産に非常に適合する。今回の戦略的パートナーシップにより、多くのイノベーションの創出を加速させることができる」と述べた。

ウーツのアムラム・ベンジオ最高経営責任者(CEO)は「クレハとのパートナーシップにより、既存の技術の強化および新たな技術の開発の両方の観点から、カーボンナノチューブ材料に関する多大な商業機会を得ることができる。本パートナーシップにより、われわれベンチャーのビジョンを検証し、コア技術を強化し、新たな素材を市場投入するための商用ロードマップ構築につながる」と述べた。

クレハは、中期経営計画「Kureha’s Challenge 2022」において、前中期経営計画から引き続き新規事業探索と育成に取り組んでいる。今後もシナジーが見込めるスタートアップとのオープンイノベーションを積極的に推進し、新事業のシーズを数多く生み出していく方針だ。

(沖本憲司)

(米国、日本)

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