3段階で新型コロナ規制を緩和、2月25日に大部分の規制撤廃へ

(オランダ)

アムステルダム発

2022年02月18日

オランダのエルンスト・カイパース保健・福祉・スポーツ相は2月15日の記者会見で、2月末に向けて実施する3段階の規制緩和について発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。現在の新型コロナウイルス規制の大部分を撤廃する内容となった。新規感染者数はいまだ高止まりしている状況だが、医療機関の入院者数が安定していることを背景に、世論や欧州他国の動きを踏まえて急激な緩和に踏み切ったものだ。今回の発表内容は以下のとおり。残る規制の撤廃については、政府は3月15日に判断する。

(1)2月15日から適用された措置

  • 自宅に招くことができる人数制限の廃止。
  • オフィスへの出勤は最大50%までとする(これまでは可能な限り在宅勤務を要請)。

(2)2月18日から適用された措置

  • 全ての場所で午前1時まで営業可能(これまでは午後10時まで)。
  • 飲食店、映画館、美術館、劇場、プロスポーツの試合などコロナエントリー・パスの適用が対象となっている施設については、常時着席、マスク着用および1.5メートルの距離を確保する義務は廃止。500人以上の施設については、引き続き常時着席および移動時のマスク着用が必要。
  • 新型コロナウイルス検査により陽性となった場合の自主隔離期間を5日間に短縮する。24時間症状がない場合、自主隔離を終了できる。

(3)2月25日から適用される措置

  • 全ての場所で営業時間の制限なし。
  • 全ての場所で1.5メートルの距離を保つことは不要。
  • 500人以下の屋内施設におけるコロナエントリー・パスの提示は不要。
  • 教育機関および店舗におけるマスク着用は不要。
  • 全ての場所で収容人数制限と常時着席義務を廃止。ただし、500人以上を収容する屋内施設で座席指定がない場合、陰性証明書の提示が必要。見本市や会議など常に人が移動する場所では不要。
  • オランダ入国時の自主隔離義務は廃止。

(下笠哲太郎)

(オランダ)

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