「ナショナル・チョコレート・ウイーク2022」開催

(ガーナ)

アクラ発

2022年02月22日

ガーナで2月8~14日、首都アクラとクマシ市内で「ナショナル・チョコレート・ウイーク2022」が開催された。ガーナでのチョコレートやカカオ製品の消費を促進する取り組みの一環で、「チョコレートを食べて健康を保ち、ガーナを育てよう」「われわれのチョコレートは健康と富」がテーマとなった。

主催はガーナ観光局とガーナカカオ公社(COCOBOD)、ココア・プロセッシング・カンパニー(CPC)で、57チョコレート、ニッチェココア、カカオリキュールのギホックなどがパートナーを務めた。イベント期間中は「アクラ・モール」に「チョコレート・シティー」と称する会場を特設し、ガーナ産プレミアムカカオを使ったせっけんやアルコール飲料、化粧品、菓子などさまざまな製品が展示・販売され、来場者は試食や購入ができた。

ガーナ観光局長は、イベント期間中に行われたCOCOBODとの提携がバリューチェーン全体に利益をもたらすほか、チョコレートツーリズムの発展にもつながるとし、今後のガーナ観光のカギとなると述べた。また、現在計画中のカカオミュージアム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますをテテ・クワシ農場(アクラから40キロの東部地域に位置)に建設するというプロジェクトについて、施設が完成した場合、国内外の人々に世界最高品質と言われるガーナ産カカオを確認してもらうことができ、世界で最も訪問客の多いチョコレート観光地として人々を引きつけることができるとした。

世界の1人当たりの年間チョコレート消費量は、欧米が6.6キロなのに対し、ガーナは0.53キロ程度にとどまる。ガーナは2月14日のバレンタインデーを祝うことを目的に、2005年に同日を「ナショナル・チョコレート・デー」と制定したが、さらなる消費や産業の発展、観光を広く促進するため、2020年から「ナショナル・チョコレート・ウイーク」に拡充している。

(関根広亮)

(ガーナ)

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