共英製鋼、ベトナムとカナダで約190億円の増産投資を発表

(日本、カナダ、ベトナム)

米州課

2022年02月07日

共英製鋼(本社:大阪市)は1月19日、子会社であるベトナムのベトナム・イタリー・スチール(本社:フンエン省)とカナダのアルタ・スチール(本社:アルバータ州)における、生産量・出荷量拡大に向けた設備投資増強計画を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

ベトナムでは、約8,000万ドルを投じ、製鋼・圧延一貫生産体制の確立を目指す。投資計画の実行により、ベトナム北部での年間生産量は110万トンとなり、南部拠点と合わせると同国での年間生産量は200万トンになるという。着工は2022年12月ごろで、稼働は2023年末を見込む。カナダでは、約1億1,000万カナダ・ドル(約100億1,000万円、Cドル、1Cドル=約91円)を投じる。細径の鉄筋の生産量を増やすことにより、カナダ西部を中心に堅調な鉄筋需要を捕捉し、拡販を目指すため、圧延ラインの能力増強を行うという。着工は2022年10月ごろで、稼働はベトナムと同じく2023年末を予定している。

共英製鋼は、2021~2023年度の中期経営計画でグループ全体の出荷量を400万トン体制とすることを掲げている。その中で、海外鉄鋼事業の収益力強化・成長拡大の準備を最優先課題としており、海外拠点では230万トン体制を目指している。

(大塚真子)

(日本、カナダ、ベトナム)

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