EU・アフリカ・ビジネスフォーラム、医療や農業など20超の案件に合意

(EU、アフリカ)

ブリュッセル発

2022年02月22日

ベルギーのブリュッセルで開催された第6回EU・アフリカ連合(AU)首脳会議(2022年2月22日記事参照)のサイドイベントとして、7回目となるEU・アフリカ・ビジネスフォーラムが2月14~18日に開催された。今回のフォーラムはオンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド型で実施され、パネルディスカッションやワークショップのほか、オンライン見本市もあった。16、17日のパネルディスカッションでは、「EUとアフリカのバリューチェーンの統合」「インフラとコネクティビティー」「持続可能なエネルギー」「自動車と持続可能なモビリティー」など12のテーマが設定され、リアルでの議論が行われた。

今回のビジネスフォーラムでは、保健・医療、農業、エネルギーなどの分野で合計20以上の合意が成された。これを受けて、欧州委員会のユッタ・ウルピライネン委員(国際パートナーシップ担当)は、貿易・投資で具体的な成果につながった点を評価しつつ、特に若手起業家の支援がアフリカ経済のカギになると指摘した。

多くの案件で合意も、産業団体はビジネス強化に向けた提言も

ビジネスフォーラムでの主な合意内容は以下のとおり。

  • 保健・医療分野:ドイツ復興金融公庫(KfW)からアフリカ輸出入銀行へのワクチン現地生産能力増強のための融資(2億5,000万ユーロ)、フランス開発庁(AFD)からアフリカ輸出入銀行に対する新型コロナウイルス対策のためのクレジットラインの設定(1億5,000万ユーロ)。
  • 農業分野:EUが資金拠出する農業分野のインパクト投資ファンドAgriFIを通じた持続可能な農業に向けた支援や、欧州投資銀行(EIB)による農村向けマイクロファイナンス支援など(約9,800万ユーロ)。
  • 自動車分野:EU、アフリカの12の主要自動車関連団体によるアフリカの自動車産業発展に向けた覚書の締結。

その他、クリーンエネルギーでは7,300万ユーロ、若手起業家支援では約5,800万ユーロの合意がなされた。

ビジネスヨーロッパ(欧州産業連盟)やパンアフリカ商工会議所など、欧州・アフリカ関連の8産業団体は第7回EU・アフリカ・ビジネスフォーラムに伴う共同声明PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、新型コロナウイルス危機からの回復には、持続可能な投資や貿易の自由化、より強靭(きょうじん)な民間部門が必要となると指摘した。また、貿易における非関税障壁への対応や、貿易システムの現代化、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の実効性を高めることにより、EUとアフリカのバリューチェーンを統合する試みが重要だとした。共同声明の付属文書としては、分野別の課題分析やEUとAU、それぞれの加盟国への提言を行っている。

(山田泰慎)

(EU、アフリカ)

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