ジョコ大統領、未加工資源の輸出禁止を強く訴え

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年02月02日

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は1月25日、訪問先のビンタン島において「未加工資源の輸出禁止措置を着実に実施していく。WTOへの訴えがあっても構わない」と述べ、ボーキサイトの輸出禁止に取り組む姿勢を示した(インドネシア大統領府ウェブサイト)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。同国は2020年から、既に未加工のニッケルの輸出を禁止している。

ジョコ大統領は、同島のPTビンタン・アルミナ・インドネシアを訪問し、同社が原料のボーキサイトを精錬して生産した酸化アルミニウム(アルミニウムの原料)の輸出セレモニーに参加した。ジョコ大統領は、同社がリスクを顧みず投資を行ったことに謝意を示すとともに、「全ての資源がインドネシア国内で加工されることを期待する」と述べた。同大統領は、原材料を完成品や半完成品に加工し、製品の付加価値を高めることを奨励し、「どのようなリスクがあろうとも1つずつ未加工資源の輸出を禁輸していく」と述べた。

ボーキサイト輸出禁止の前倒しに懸念

エネルギー鉱物資源大臣令2020年第17号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2020年11月23日発効)によると、「洗浄工程を経た品位42%以上のボーキサイトおよび未精製の金属鉱物については、2023年6月10日まで海外に輸出できる」と規定されている。この点について、ボーキサイトの輸出禁止が2022年内に前倒しで実施される、との現地報道もある(「アンタラニュース」1月3日)ものの、エネルギー鉱物資源省高官は「現状では2022年にボーキサイトの輸出を禁止できる法的根拠はない」とする(「CNBCインドネシア」2021年12月24日)。グローバル・トレード・アトラスによると、アルミニウム鉱石(ボーキサイト)・精鉱(HS260600)は輸出全量が中国向けで、2021年の輸出額は5億3,550万ドルとなっている。米国地質調査所の発表によると、2021年のインドネシアのボーキサイト埋蔵量は12億トンで世界6位PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)だ(2021年1月時点)。

(上野渉)

(インドネシア)

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