米ロサンゼルス市、政府や民間部門の入札プラットフォーム「RAMP」を開設

(米国)

ロサンゼルス発

2022年02月18日

米国ロサンゼルス市のエリック・ガルセッティ市長とロサンゼルス・ビジネスカウンシルは2月11日、政府や民間パートナーが募集する案件の入札に地元企業が参加しやすくすることを目的とし、新たなプラットフォームである「RAMP:Regional Alliance Marketplace for Procurement」を開設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。RAMPは2月18日に開設され、企業登録が可能となる(注)。

従来の入札プラットフォームでは、企業が市の入札公示の内容を検索するという内容だったが、RAMPでは市だけでなく、民間パートナーの募集案件の検索に加えて、企業側が各種製品やサービス情報を登録することができ、自ら売り込みができるという機能を持つ。

今後、自治体や水道局などの政府部門だけでなく、建設会社やエンジニアリング企業、スポーツ・エンターテインメント企業、三菱UFJフィナンシャル・グループ、シティナショナル銀行などの民間金融機関もRAMPを活用した入札を予定している。RAMPの開設により、初年度で100億ドルを超える案件への入札が期待される。

ガルセッティ市長は「中小企業や多様性のある企業が入札にアクセスしやすくすることは、市の公正性を高めるために常に優先すべきだ。RAMPによりビジネスコミュニティや地元団体が手を取り合い、地元のさまざまな中小企業がより入札機会を得ることができる」と述べた。

ロサンゼルスでは、2028年に夏季オリンピック開催を控え、ロサンゼルス国際空港の改装工事や地下鉄メトロの延伸工事など、大型インフラプロジェクトが進行しており、今後も入札機会が増えることが見込まれる。

(注)既に旧プラットフォームで登録済みの企業は自動的に移行となる。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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