急増傾向にある新規感染者数、感染対策に注意を

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年01月21日

バングラデシュでは1月中旬以降、新型コロナウイルスの感染者が急速に増加している。1月19日には9,500人の感染が確認され、感染第2波の2021年8月並みの感染者数となった(添付資料図参照)。

1月19日時点のワクチン接種の人口割合は53.1%で、うち接種完了者は33.7%となっている。接種率は着実に増加するも、感染拡大のスピードが速く、在留邦人や現地日系企業で勤務する現地職員の間でも感染が確認されている。そのため、在宅勤務や分散勤務などを再開する日系企業が増えており、各社感染対策に追われている。

こうした感染状況の中で、1月13日からバングラデシュ政府が新たな水際措置を開始した。入国者に対しては、従来の出発48時間以内に実施した「PCR検査・陰性証明書」の提示に加え、ワクチン接種証明書の提示や抗原検査の実施を通知している(2022年1月12日記事参照)。しかし、1月17日までにジェトロがバングラデシュに入国した複数の日系企業の駐在員へヒアリングを行ったところ、ワクチン接種証明書を求められた事例は1件のみで、抗原検査の実施は20日時点では確認できていない。また、ダッカ空港のヘルプデスクによると、ワクチン接種証明書を提示できない場合も入国は可能だが、入国後14日間の自己隔離が必須となるとの回答だった(出発国によっては、指定隔離施設での14日間の隔離が必要となるが、日本からの入国の場合は自己隔離で可能)。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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