新型コロナ免疫証明書の規定を厳格化、隔離義務は緩和へ

(ハンガリー)

ブダペスト発

2022年01月14日

ハンガリーのグヤーシュ・ゲルゲイ首相府長官は1月13日の定例記者会見で、新型コロナウイルスに対する「免疫証明書」の扱いについて、2月15日からその呼称を「ワクチン接種証明書」に改めるとともに、有効性について、3回目のワクチン接種を受けている、ないしは2回目の接種から6カ月以内の場合のみを有効とすると発表した。

これまでのルール(2021年2月17日記事参照)では、2回のワクチン接種者に加えて、一度感染して回復した場合や抗体検査によって抗体が確認された場合も免疫があるとして証明書を発行していたが、今回の変更によりこれらの場合の証明書は有効性が失われることになる。

この変更を受け、ハンガリーへの入国条件も変更される可能性がある。現在、ハンガリー政府と協定を締結している外国政府発行の免疫証明書保有者(2021年5月6日記事参照)、ハンガリーが同等性を認めた国の免疫証明書を持っている者、過去6カ月以内に新型コロナウイルスに感染した者、72時間以内にPCR検査を受けた者のいずれかに該当する場合は、制限なく入国することができる。詳細な法律は発表されていないが、2月15日以降のハンガリー入国に際しては条件が変更される可能性があるので、注意が必要だ。

また、グヤーシュ長官は、オミクロン型変異株による感染症状では多くの場合は軽症なことから、感染後の隔離期間に関しても2月15日以降、現在の10日間から7日間に短縮し、かつ無症状の場合は5日経過した時点で受けたPCR検査が陰性ならば、隔離解除とすることができるとした。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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