新型コロナ制限措置を強化、ワクチン接種証明の期限を6カ月に短縮

(イタリア)

ミラノ発

2022年01月05日

イタリア政府は、2021年12月24日付(25日発効)および1230日付(31日発効)で暫定措置令を発表。感染再拡大が進む中、さらなる拡大防止のために、ワクチン接種証明の有効期限の短縮や「スーパーグリーンパス」(注1)の提示義務の拡大などを決定した。主な内容は以下のとおり。

  • ワクチン接種証明の有効期限を変更する。これまでワクチン接種完了から9カ月間有効だったが、2022年2月1日から6カ月間有効に変更する(保健省は12月24日、3回目の接種について、2回目接種から5カ月経過する必要があったが、4カ月に短縮することも発表している。ただし、開始時期は不明)。
  • 12月25日から1月31日まで、屋外でもマスク着用を義務づける。また、12月25日から非常事態宣言の期限(注2)の3月31日まで、公共交通機関や全ての屋内外イベントでFFP2マスク(注3)着用を求める。劇場、コンサート会場、スポーツ観戦なども対象となる。これら屋内イベント施設での飲食は禁止。
  • 1月10日から3月31日まで、レストランなど屋内外での飲食には、カウンターも含めスーパーグリーンパスが必要。加えて、同期間は公共交通機関利用の際にもスーパーグリーンパスが必要となる。
  • 12月25日から1月31日まで、屋外の集会、祭り、コンサート、集会を禁止する。ダンスホールやディスコなども閉鎖する。
  • 1月10日から3月31日まで、プール、ジム、屋内のスポーツ施設、美術館、展覧会、温泉施設(療養目的の場合は除外)、テーマパーク、ゲームセンター、カジノなどでもスーパーグリーンパスの提示を義務付ける。

(注1)イタリアでは、新型コロナウイルスのワクチン接種、または、感染からの回復、ウイルス検査による陰性のいずれかを証明するものを「COVID-19グリーン証明書」(通称「グリーンパス」)としている。2021年12月6日には接種と回復の証明のみを対象とする通称「スーパーグリーンパス」も導入した。感染リスクの度合いに応じた州・自治県の色分けゾーン別・活動別にどのパスが必要となるかは、イタリア政府がとりまとめた一覧表(イタリア語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)参照。

(注2)イタリア政府は2021年12月14日、非常事態宣言を2022年3月31日まで延長することを発表した(2021年12月20日記事参照)。

(注3)防じん用マスクの一種。

(平川容子)

(イタリア)

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