三相誘導モーターの輸入時の安全性検査を拡大

(韓国)

ソウル発

2022年01月31日

韓国の関税庁と産業通商資源部は、エネルギー効率基準の要件を満たしていない三相誘導電動機(三相誘導モーター)(注1)の国内流通を防ぐため、釜山税関で実施している安全性検査(注2)を、2022年2月から仁川税関にも拡大すると発表した(注3)。

一定のエネルギー効率基準に達しないモーターを輸入しようとした場合、「エネルギー利用合理化法」に基づき、500万ウォン(約47万5,000円、1ウォン=約0.095円)以下の罰金または、2,000万ウォン以下の過料が科される可能性がある。輸入時の安全性検査の対象となるモーターの概要と確認方法は以下のとおり。

1.適用対象:低圧三相誘導モーター

600ボルト以下の一般用三相かご形誘導モーターのうち、0.75キロワット(kW)以上375kW以下(容量)のもので、効率管理機資材運用規定(産業通商資源部告示)に基づく三相誘導モーター分類の類型IおよびIIに該当するもの。

2.確認方法:

税関および産業通商資源部から委託を受けた韓国エネルギー公団の職員が輸入物品と税関申告内容を確認。

(注1)三相交流によって駆動するモーター。ファン、ポンプ、空気圧縮機などに動力を供給するモーターで、産業界で広く使われている。

(注2)2021年に釜山税関で実施した検査では、韓国のエネルギー効率基準を満たさないモーターなど79件、356点が摘発された。

(注3)2021年11月15日から12月10日までの4週間、仁川税関で試験的に安全性検査を実施したところ、エネルギー効率基準を満たさないモーターを輸入したケースが18件あった。

(当間正明)

(韓国)

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