新型コロナ・オミクロン株の国内感染を確認、帰国・入国者は自宅待機に

(モンゴル )

北京発

2022年01月20日

モンゴル保健省は1月9日、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株の国内感染を5例確認したと発表した。今回のオミクロン株の国内感染を受けて、政府は12日、現行の隔離措置(政府指定の隔離施設での3日間の隔離と7日間の自宅待機、注1)を中止し、3日間の自宅待機への切り替えを閣議決定した。

国内では1月7日から、3回目の新型コロナワクチン接種から3カ月以上経過した18歳以上の希望者に対し、4回目の接種を開始した。保健省によると、シノファーム製とファイザー製のワクチンの在庫は十分にあり、ワクチン保管有効期限は2022年6月までという。

1月17日時点のワクチン接種状況は、1回目接種済みが226万7,969人(全人口の69.7%)、2回目接種済みが216万8,125人(同66.6%)、3回目接種済みが96万8,478人(同29.8%)、4回目接種済みが3万6,404人(同1.1%)となっている。

モンゴルでの新型コロナウイルス累計感染者数は、17日時点で40万9,354人、死者は2,004人(注2)。2021年12月には1日の新規陽性者数が100人を下回る日もあったが、年1月以降再び感染が拡大し、1日当たり2,000人を超える日もある。

政府は2月2日のツァガンサル(旧正月)について、公的機関による行事を禁止する一方、国民に対しては感染予防対策を行った上で、家族単位で小規模に祝うよう呼び掛けている。

(注1)モンゴル政府はオミクロン株の世界的感染拡大を受けて、12月25日以降、帰国するモンゴル人や入国する外国人に対し、国内感染予防対策として政府指定の隔離施設での3日間の隔離と7日間の自宅待機を義務付けていた。

(注2)累計感染者数については、モンゴル保健省が発表している1日の新規陽性者数をジェトロが足し上げたもの。

(藤井一範)

(モンゴル )

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