2021年度上半期(7~12月)の輸出額、前年同期比28.4%増

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年01月12日

バングラデシュ輸出振興庁は1月2日、輸出統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表。同国の会計年度(7月~翌年6月)の上半期(2021年7~12月)の輸出額は246億9,855万ドルで、前年同期比28.4%と大幅増となった。輸出の80.6%を占める衣料品が欧米向けにクリスマス需要などで好調で、同28.0%増の199億70万ドル、そのうちニットは30.9%増の111億6,163万ドル、布帛(ふはく)は24.5%増の87億3,907万ドルだった。12月単月で見た場合、輸出額は49億768万ドルで、前年同月比48.3%増と好調ぶりを示した。

首都ダッカで衣料品の検品事業を行うK2ロジテックスバングラデシュ(本社:岐阜県養老郡)の湯田敏秀最高執行責任者(COO)は「2021年10月から12月期は欧米、韓国からのオーダーが活発だった。現地大手企業から米国有名ブランド向けの生産ライン管理への業務発注もあり、バングラデシュ国内で日本企業と連携して高付加価値品を製造するという取り組みも開始している。他方で、欧米各社が価格に糸目をつけず生産ラインを抑えにかかっているため、弊社主要顧客である日本バイヤーも影響を受けている状況にある。現在、日本の顧客のオーダーをバックアップできるよう工場開拓、生産キャパシティー確保を全社挙げて行っている」と話す。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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