中銀、貿易取引に電子インボイス提出を義務付け

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年01月28日

ナイジェリア中央銀行(Central Bank of Nigeria:CBN)は1月21日、電子価値判定(e-evaluator)と電子インボイス(e-invoicing)の導入とガイドラインに関する通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出した。

この通達によると、一部例外を除き、2月1日以降、ナイジェリアと輸出入取引を実施する全ての事業者は取引銀行を通して電子インボイスの提出を義務付けられる。これは、ナイジェリアの輸出入物品の価格適正化を図ることを目的に運用を開始する。提出されたインボイス価格がシステム上のベンチマーク価格から2.5%以上乖離した場合には、輸入申請書(フォームM)や輸出申請書(フォームNXP)がナイジェリア税関で受理されない可能性がある。ただし、年間取引額の合計が50万ドルに満たない事業者が1万ドルを超えずに取引する場合、電子インボイスの提出は求められず、ハードコピーのインボイスが利用可能。

連邦政府の発表によると、ナイジェリア税関の関税などの収入は2021年1月~11月で歳入予算案の104%となる5,421億ナイラ(約1,626億円、1ナイラ=約0.3円)に達している。今回の措置は、当局が徴税をさらに強化する姿勢を見せたものと言えるが、手続きの移行に際しては混乱が予想される。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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