米ロサンゼルス港、滞留空コンテナに追加課金の方針発表

(米国)

ロサンゼルス発

2022年01月05日

米国西海岸のロサンゼルス港は12月30日、海上ターミナルに空コンテナを9日以上滞留させた海運会社からの手数料徴収を開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ロサンゼルス港湾委員会の承認を経た上で、1月30日から適用を開始する予定。9日間以上滞留した空コンテナについて、ターミナルを離れるまで海運会社に対し、コンテナ1個につき1日当たり100ドルの累積の追加料金を課す。

1月4日現在、ロサンゼルス港には7万2,612個の空コンテナが滞留している。同港のジーン・セロカ港湾局長は、空コンテナが大量に滞留していることを指摘した上で、「滞留空コンテナ(への課金)プログラムの目的は、料金を徴収することではなく、港の貴重なスペースを開放し、より多くの船舶に道を開き、(荷動きの)流動性を改善することにある」と説明している。

滞留輸入コンテナへの課金開始の延期継続

一方、ロサンゼルス港とロングビーチ港は1月3日、港内に滞留する輸入コンテナへの課金開始を1月10日まで延期するとそれぞれ発表した(ロサンゼルス港外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますロングビーチ港外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。当初は2021年11月1日から課金する予定だったが(2021年10月28日記事参照)、方針が発表された10月25日以降、両港の滞留輸入コンテナが35%減少して状況が改善してきたことから、これまで数度にわたり課金開始の延期が続いている(2021年11月1日記事参照)。

(永田光)

(米国)

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