サムスン電子、2021年通年・第4四半期の売上高が過去最大に

(韓国)

ソウル発

2022年01月31日

サムスン電子は1月27日、2021年第4四半期(10~12月)と通年の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。第4四半期の業績は、売上高が前年同期比24.4%増の76兆5,700億ウォン(約7兆2,742億円、1ウォン=約0.095円)となり、四半期ベースで過去最大を記録した。営業利益は53.3%増の13兆8,700億ウォンだった。

また、2021年通年の売上高は前年比18.1%増の279兆6,000億ウォンで、通年ベースでも過去最大を記録した。営業利益は43.5%増の51兆6,300億ウォンとなった。

同社が発表した第4四半期の部門別業績は次のとおり(注1)。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比12.8%増の15兆3,500億ウォン、営業利益は14.6%減の7,000億ウォンだった。年末商戦期でプレミアム製品の販売が好調だったため、売上高が四半期ベースで過去最大を記録した。半面、物流費用の上昇などにより、営業利益は前期、前年同期に比べ減少した。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比29.6%増の28兆9,500億ウォン、営業利益は9.9%増の2兆6,600億ウォンだった。

MX(モバイルエクスペリエンス)(注2)は、フォルダブルフォン(折り畳み式スマートフォン)などのハイエンドスマートフォンの販売が拡大したことと、パソコン・タブレット・ウェアラブルデバイスなどの販売が堅調だったことにより、売上高は前期に比べ小幅に増加した。また、ネットワークは、韓国内・海外事業における売上高増加により、前期に比べ業績が改善した。

◇DS(デバイスソリューションズ)部門

売上高は前年同期比24.4%増の34兆7,200億ウォン、営業利益は80.6%増の10兆1,700億ウォンだった。うち、半導体事業は、 メモリーとファウンドリー(受託生産)ともに業績が好調で、売上高が26兆100億ウォン、営業利益が8兆8,400億ウォンだった。一方、ディスプレイパネル事業は、売上高が9兆600億ウォン、営業利益が1兆3,200億ウォンだった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2021年の設備投資実績が48兆2,000億ウォンだったと発表した。このうち、半導体は43兆6,000億ウォン、ディスプレイは2兆6,000億ウォンだった。

(注1)2021年12月に従来のCE部門とIM部門を統合したDX(デバイスエクスペリエンス)部門が発足したが、第1~3四半期の業績との一貫性を保つため、第4四半期の業績発表では従来の部門のままとした。

(注2)従来の無線事業部をMX(モバイルエクスペリエンス)事業部に名称変更した。

(柳忠鉉)

(韓国)

ビジネス短信 613c0c1605c0b699