カルナータカ州、新型コロナ拡大で行動規制を1月31日まで延長
(インド)
ベンガルール発
2022年01月17日
ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は1月11日、1月5日から19日までとしていた夜間と週末の外出禁止や、レストランなど施設の営業制限などについて、1月31日午前5時まで期間を延長するとの通達を出した(添付資料参照)。
1月4日に通達された内容(2022年1月6日記事参照)から大きな変更はないが、より厳密に運用を行うことが記載されており、これまで以上にガイドラインの順守が求められる見込みだ。
【ガイドライン(行動規制)の内容(再掲)】
- 平日の午後10時~翌午前5時までの夜間外出禁止。
- 全ての事業所/事務所は月曜日から金曜日の間、操業、オープン可能。州政府職員は上級職以外(Below Under Secretary)の出勤率を50%とする。
- ショッピングモール、店舗その他の商業施設は、平日の外出可能時間帯のみ営業。
- パブ、クラブ、レストラン、バーなど飲食店、映画館、ホール、その他これらに類似する施設は、十分な感染予防策を講じたうえで、収容人数キャパシティーの50%以下、かつ、ワクチンを2回接種した来客のみ利用可能。
- ベンガルール中心地域(Bengaluru Urban District)では、1月6日から全ての学校の対面授業を中止〔医療系教育機関と(日本の高校生に相当する)10、11、12年生は対象外〕。
- プール、ジムは収容人数キャパシティーの50%以下で、かつ、ワクチンを2回接種した者に限り利用可能。複合スポーツ施設およびスタジアムは収容人数キャパシティーの50%以下の入場可能。
- 週末(金曜日午後10時から月曜日午前5時まで)外出禁止:この期間、公共交通は緊急移動が必要な患者やその付き添い者、ワクチン接種の場合のみ利用可能。ITを含む全ての産業について、社員の出勤は所属先が発行したIDカードの提示により認める。バス、鉄道、航空便の利用者の移動は、チケットなどの乗車証明を提示し、かつ、十分な感染対策を講じることにより認める。食料品、飼料の販売店は営業可能。レストランはテークアウトと宅配のみ可能(宅配については平日・週末ともに24時間認める)。
なお、マハーラーシュトラ州、ケララ州およびゴア州と州境を接する地域においては、新型コロナウイルス、特にオミクロン株の感染防止の観点から、監視が強化されている。
カルナータカ州内では、特にベンガルール中心地域の感染拡大が続いており、2021年12月下旬までの1日当たり新規感染者数は200人前後の状態だったが、12月29日から増加に転じている。2022年1月11日の新規感染者数は1万4,473人、アクティブ患者数(感染者数から回復者数と死者数を除いた数)は7万3,260人と、急激な感染拡大の様相を呈している。
(倉谷咲輝)
(インド)
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