上海で焼酎ペアリングイベントを開催

(中国)

上海発

2022年01月11日

ジェトロは在上海日本総領事館と連携し、1月4日に上海市内の日本式居酒屋で日本食レストランオーナーら約20人を集めた焼酎のペアリングイベントを実施した。ジェトロが中国で焼酎にターゲットを絞ったイベントを実施するのは今回が初めて。

2021年1~11月における日本の酒類の対中輸出額は、日本酒が前年同期比90.4%増の94億円、焼酎が90.2%増の5億円で、輸出量は日本酒が655万リットル、焼酎が78万リットルとなっている。日本酒と比較して焼酎の輸出額が少ない要因として、当地の日本食レストランで焼酎を飲むことが一般的ではないことが挙げられる。ただ、日本国内では日本酒よりも焼酎の出荷量が多いことを踏まえると、中国でも焼酎の取り扱いが拡大する余地はまだあるとみられる。

参加者からは、「焼酎について詳しくないため、このようなイベントはありがたい」といったコメントがあった一方、「日本酒と比較し焼酎の価格が安いため、富裕層をターゲットとした日本食レストランでは扱いづらい。高価格の焼酎の開発をお願いしたい」「焼酎と聞くと韓国の焼酎を連想する」というコメントもあり、日本酒の販売促進とは異なる課題があることも明らかとなった。

ジェトロでは、今回のイベントにより明らかとなった課題も踏まえ、上海市内の日本食レストランを対象とした焼酎のペアリングイベントを今後も継続的に実施していく。

写真 ペアリングイベント実施の様子(ジェトロ撮影)

ペアリングイベント実施の様子(ジェトロ撮影)

(高島寛)

(中国)

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