直近の新型コロナ感染者への入国後隔離措置、条件付きで免除

(マレーシア)

クアラルンプール発

2022年01月14日

マレーシア保健省は1月12日、過去に新型コロナウイルスに感染した者に対して、必要書類をそろえた場合に限って入国後の隔離を免除すると発表した(保健省フェイスブック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同省は新型コロナの輸入例を抑制するための措置としており、翌日の13日から適用している(注1)。

隔離免除の条件は、(1)ワクチン接種証明書、(2)入国11~60日前(注2)に感染したことを証明する検査結果(紙かデジタルかを問わず)、(3)入院した場合には、当該医療施設が発行する渡航許可レターを持参する必要がある。また、上記期間内に感染した者で入院に至らなかった場合でも、入国2日前以前に専門家による抗原検査を受ける必要があり、陰性の場合のみ渡航が可能だ。なお、上記の要件を満たしたワクチン未接種者については、政府指定の施設で7日間の隔離が必要だ。

ジェトロが13日に同保健省に電話で確認したところ、入国61日以上前に感染した者については、過去に感染歴のない者と同様、引き続き従前の規制が適用される(日本大使館ウェブサイト「マレーシア入国後の手続き外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」参照)ため、今回の発表の影響は受けない。

(注1)例えば、13日にマレーシアに到着したが直近で感染歴がある場合、12日の保健省発表に対応した書類を持参していないケースも想定される。この場合、入国はできるものの、隔離免除は受けられない。

(注2)ジェトロのヒアリングによると、完治した日(陰性結果が出た日)を起点に日数をカウント。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

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