中国ラオス鉄道が開通

(ラオス、中国)

ビエンチャン発

2021年12月09日

中国ラオス鉄道の開通式典が12月3日午後、ラオスのビエンチャン駅と中国の雲南省昆明駅で同時に開催された。式典はオンラインとリアルのハイブリッド形式で開催された。ラオス側はトンルン・シースリット国家主席とソーンサイ・シーパンドン副首相、中国側では習近平国家主席や何立峰中国国家発展改革委員会主任、陸東福中国国家鉄路集団有限公司総経理らが参加した。ビエンチャン駅の会場にはパンカム・ビパワン首相など多数の閣僚が出席した。

陸東福総経理は開会式典で「この鉄道はビエンチャン~昆明間1,035キロ10時間で結び、両国民の往来や貨物輸送に大きな利便をもたらす」とあいさつした。トンルン国家主席も「近代的なインフラを求めるラオス国民の夢がかなったものであり、両国の運命共同体としての関係を象徴する」と述べた。習近平国家主席も「両国が協力して質の高い鉄道路線を完成させた」と評価し、中国は引き続きラオスの鉄道人材育成を支援すると表明した。

式典の後、ビエンチャン駅と昆明駅で運転士が出発準備を完了。両国家主席が出発の号令を出し、両駅から列車が招待客を乗せて出発した。

併せて、貨物列車もラオス中部の鉱山で採掘されたカリウム塩、天然ゴムなどを積載し、ラオスから中国に向けて初運行を行った(「チャイナネット」12月3日)。昆明駅からも、飼料用添加物などを載せた貨物列車がラオスに向けて出発した。これまで両区間はトラックの貨物輸送で48時間を要していたが、鉄道の開通により、24時間以下に短縮される(「シナ」12月3日)。

なお、開通式典前の11月30日、ラオス公共事業運輸省と中国国家鉄路局が鉄道の越境にかかる協定を締結した。これにより、旅客列車については、ビエンチャン~昆明間の運行時に乗務員の交代は不要となり、越境後もそのまま相手国内の運行が可能となる(注1)。貨物列車については、越境後に機関車と乗務員を相手国側と交代すると定められている(注2)。

写真 列車(EMU CR200J)の運行の様子(12月3日、ジェトロ撮影)

列車(EMU CR200J)の運行の様子(12月3日、ジェトロ撮影)

(注1)新型コロナウイルスの影響により、12月6日時点では、越境旅客輸送は開始されていない。

(注2)ラオス側の国境駅はボーデン、中国側の国境駅はモーハンとなる。

(山田健一郎)

(ラオス、中国)

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