アフリカ10カ国からの入国禁止措置を解除
(カンボジア)
アジア大洋州課
2021年12月08日
カンボジア保健省(MOH)は12月5日、同月1日から実施していたアフリカ10カ国(注)からの入国禁止措置の解除を公表した。この入国禁止措置は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」に対する水際措置として導入した。しかし、フン・セン首相の「特定国に限定した差別的対応を撤廃すべき」との見解に基づいて解除した。併せて、過去3週間にこれら10カ国を訪問・経由した全ての渡航者の入国も認める。
入国禁止令は解除されたが、代わりに標準運用手順(SOP)に沿った追加的な入国手続きが必要となる。
MOHが発表したSOPの追加手順は以下のとおり。
- 新型コロナワクチン接種が完了している入国者
(1)出発国で出国前72時間以内にPCR検査を受け、現地の保健当局が発行する新型コロナウイルス・フリーの健康証明書(COVID-19 Free Certificate)を入国時に提出。
(2)入国時に抗原検査を実施。陽性反応が出た場合、保健省または他の当局が指定する場所でPCR検査を受ける。その結果も陽性の場合は治療が必要。陰性の場合は7日間の隔離措置を受け、6日目に再度PCR検査を実施。
外国籍の入国者は7日間の隔離措置のためホテル予約が必要。予約していない場合、保健省または自治体が指定する施設で7日間の隔離措置を受ける。銀行でその全費用を担保する1,000ドルの保証金の支払いが必要。
- ワクチン接種未完了者
出発国で出国前72時間以内にPCR検査を受け、現地の保健当局が発行する新型コロナウイルス・フリー健康証明書を入国時に提出。ワクチン未接種の渡航者はSOPに従い、14日間の隔離措置を講じる。
同省は11月30日、南アフリカ共和国などでのオミクロン変異株の感染拡大を受け、アフリカ10カ国からの空路および陸路からの入国を禁止すると声明を発表していた。
(注)ボツワナ、エスワティニ(旧スワジランド)、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、南アフリカ共和国、ジンバブエ、アンゴラ、ザンビア。
(寺島かほる)
(カンボジア)
ビジネス短信 71aaf10140b92636