医療用ビザの発行でメディカルツーリズム促進

(タイ)

バンコク発

2021年12月06日

タイ政府は11月30日の閣議で、医療ビザ(Medical Treatment Visa:Non-MT)の発行を承認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。政府はメディカル&ウェルネスツーリズムを重要産業として捉えており、今回の新規ビザ発行で同産業のさらなる発展と国際的メディカルハブセンターを目指す。

これまでタイには医療用ビザは存在しておらず、既存のビザでは1回のビザ申請で1度の入国しか許可(シングルエントリー)されないため、複数回の治療を必要とする患者はその都度ビザ取得を行う必要があった。今回発行が承認された医療ビザの有効期間は1年間、連続滞在可能日数は90日以内となっており、有効期間内であれば複数回の入国が可能となる。同ビザの取得対象は、リハビリテーション、アンチエイジング、循環器系疾患、がん、美容整形などの医療サービスを受ける外国人富裕層となっている。

タイの重要産業であるメディカルツーリズムも新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた産業の1つとなっている。タイの銀行系シンクタンクのカシコンリサーチセンターによると、2021年にメディカルツーリズムでタイを訪れる外国人は、前年からの減少傾向の継続により、1万~2万人にとどまると見込まれ、前年比90%以上の減少が予測されている。一方で、新型コロナウイルス感染が減少すれば、2022年には13万~18万人の外国人がメディカルツーリズムでタイを訪れる可能性があるとしている。

(平林拓朗)

(タイ)

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