フィンランド政府、アフリカ7カ国からの入国を制限

(フィンランド)

ロンドン発

2021年12月06日

フィンランド政府は11月28日、過去14日以内に、南部アフリカ諸国7カ国(ボツワナ、エスワティニ、南アフリカ共和国、レソト、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ)に滞在歴のある渡航者に対し、同日午後3時から入国を制限することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同措置は12月19日まで適用される予定。

これにより、特別な事情がない限り、原則として対象国からの入国は不可能となった。ただし、フィンランド国民および同国の永住者は入国可能とした。これら以外の国からの入国は、承認された新型コロナワクチンの接種証明書(注)の提示により、引き続き入国が可能。

また、フィンランド国立健康福祉研究所(THL)は11月30日付の声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて、南部アフリカ諸国6カ国(南ア、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、レソト、エスワティニ)への渡航を控えることを推奨するとともに、過去2週間以内に上記の国に滞在して、フィンランドに帰国した人は、直ちに新型コロナウイルス検査を受け、少しでも症状がみられる場合は他者との接触を控え検査を実施するよう推奨している。

政府は感染予防の徹底を指示

フィンランドでは12月2日に、スウェーデンからの帰国者から新たな変異株「オミクロン」の感染が確認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされている。政府の11月30日付の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、過去数週間で新型コロナウイルス感染者数および死者数が急増しており、特にワクチン接種を受けていない人の発症率が非常に高くなっている。12月1日までの12歳以上の人口のワクチン接種率は1回目が86.7%、2回目が81.8%、3回目が5.6%となっているが、政府はさらなるワクチン接種の拡大の重要性を説いた。また、加えて、マスクの着用や手指消毒の徹底、安全な距離の確保などを呼び掛けている。さらに、リモートワークを再度推奨することを決定。公的機関で働く全ての従業員に対し、職務上可能であれば、極力リモートワークを行うことを求めるとともに、民間企業にも同様の対応を推奨した。また、雇用主は、職場内での密接な接触やその他のリスク要因を減らすような勤務形態の促進する必要があるとした。

(注)認められるワクチンのリストについてはTHLウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照。

(島村英莉)

(フィンランド)

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