オミクロン株を受けブースター接種加速、60歳以上のワクチン接種を義務化

(ギリシャ)

ミラノ発

2021年12月07日

ギリシャ保健省は12月3日、新型コロナウイルス「オミクロン変異株」がもたらす新たなリスクを考慮し、ワクチン接種が完了してからブースター接種までの間隔を6カ月から3カ月に短縮すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

上記は全国予防接種委員会の決定に基づくもので、新たな変異株「オミクロン」の出現や冬の到来により感染リスクが高まることが懸念される中、ブースター接種を加速することにより、新型コロナウイルス感染者の増加に備える。

また、12月4日発行の官報に掲載された法律によると、1961年12月31日以前に生まれた(60歳以上)の全てのギリシャ在住者にワクチン接種を義務付けることとなった。対象者は、2022年1月16日までに1回目または1回完結型のワクチンを接種し、定められた手順と期間内に予防接種サイクルを完了させなければならず、違反した場合は月額100ユーロの罰金などが科せられる。なお、罰金の用途は、医療システムの強化などと定めた。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、12月6日時点で、ワクチン接種完了者は全人口の62.4%、また国内の累計感染者数は96万6,221人になっている。

(井上友里)

(ギリシャ)

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