日本含む新型コロナ感染低リスク国からの渡航者への新たな感染防止対策を発表

(フィリピン)

マニラ発

2021年12月17日

フィリピン政府は12月15日、新型コロナウイルス感染リスクが低い「グリーン」国/地域(注1)からフィリピンへ渡航する者に対して、感染防止対策を新たに定めたと発表した。日本は12月15日時点で感染リスクの低い「グリーン」国に分類されている。

新たな感染防止対策の概要は以下のとおり。

  1. ワクチン接種完了者と接種を完了していない者ともに、出発国・地域の出発前72時間以内のPCR検査の陰性結果取得を義務付ける。
  2. 完全にワクチン接種を完了している場合:フィリピン到着日から3日目に行われるPCR検査の陰性結果を受けるまで施設隔離。その後、到着日を初日として10日目まで自宅隔離を行う必要がある(注2)。
  3. 完全にワクチン接種を完了していない場合:到着日から7日目に行われるPCR検査の陰性結果を受けるまで施設隔離。その後、到着日を初日として14日目まで自宅隔離を行う必要がある。

国内でオミクロン株感染を確認

保健省(DOH)は12月15日、日本とナイジェリアからの渡航者各1人の計2人について、フィリピンで新型コロナ変異株オミクロン株の感染を確認したと発表した。

(注1)フィリピン政府は感染リスクが低い「グリーン」国/地域、感染リスクが高い「レッド」国/地域、感染リスクが中程度の「イエロー」国/地域に各国・地域を分類している。

(注2)完全にワクチン接種を完了している場合は、施設隔離・自宅隔離を合わせた隔離期間の合計が以前の14日間から10日間へと短縮された。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

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