関税庁、韓国発のコンテナ運賃統計を毎月公開へ

(韓国)

ソウル発

2021年12月06日

韓国関税庁は11月15日、韓国発輸出海上コンテナ運賃統計を毎月15日に公開すると発表した。最近、運賃の高騰が企業経営を圧迫している中、これまで韓国発の運賃指標は存在せず、韓国企業は上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)などの外国指標に依存していた。今回の新たなコンテナ運賃統計により、韓国企業は韓国の統計を利用し、主要国・地域との間の運賃動向をタイムリーに把握できるようになる。

運賃統計は韓国企業が提出した輸出申告書を活用し、次の条件で航路別平均価格を算出する。

1.到着地:米国西部、米国東部、EU、中国、日本、ベトナム

2.貿易取引条件:運賃保険料込み(Cost, Insurance and Freight:CIF)と運賃込み(Cost and Freight:CFR)

3.積載形態:コンテナ満載(Full Container Load:FCL)

4.コンテナ種類:40フィート(2TEU)一般貨物輸送用(General Purpose:GP)

5.運賃形態:非定期・スポット契約+長期・短期契約運賃(注)

同庁の統計によると、10月韓国発輸出海上コンテナ運賃は、日本向けが前年同月比15.0%増の93万1,000ウォン(約8万9,376円、1ウォン=約0.096円)、米国東部が同3.4倍の1,223万3,000ウォン、米国西部が2.7倍の1,139万ウォン、EUが5.6倍の1,055万1,000ウォン、ベトナムが2.3倍の131万4,000ウォン、中国が57.3%増の73万5,000ウォンとなった(添付資料表参照)。

他方、同庁は、2022年上半期に海上輸入コンテナ運賃統計を、同年下半期に航空輸出・輸入運賃統計をそれぞれ公開する計画。

(注)上海輸出コンテナ運賃指数は、非定期・スポット契約の運賃のみを対象としている。

(柳忠鉉)

(韓国)

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