アルストムがモロッコの製造拠点に追加投資、鉄道部品生産ライン増設へ

(モロッコ、フランス)

ラバト発

2021年12月21日

フランスの重電大手アルストム(ALSTOM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は12月14日、モロッコ北部の内陸都市フェズの製造拠点に1,050万ユーロの追加投資を行い、車載変圧器の生産ラインを新設すると公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。床面積は1万3,000平方メートルで、2023年の操業を目指す。

同製造拠点は2020年10月に開業し、これまで電気キャビネットや鉄道用ハーネスなどの製造を行ってきた。今回新設される生産ラインでは、年間200基の変圧器が製造される見込みで、製品はフランスの北部プティ・ケビイーにある同社工場で鉄道車両に積み込まれる。

モロッコ政府は、地域経済の活性化や雇用創出のため、製造分野で外国企業の誘致を積極的に展開している。アルストムは、首都ラバトや商都カサブランカで運行されるトラムのほか、アフリカ大陸初の高速鉄道(タンジェ~カサブランカ間)の導入など、鉄道ビジネスに幅広く関与し、モロッコ国内で500人以上の従業員を雇用してきた。ライン完成時には、1,000~1,200人規模に雇用の拡大が見込まれる。

(本田雅英)

(モロッコ、フランス)

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