湖北省政府、香港政府と13分野の覚書締結、協力関係を強化へ

(中国)

武漢発

2021年12月10日

中国湖北省武漢市で11月29日、「湖北省・香港ハイレベル会談および湖北省・香港協力第1回会議」が開催された。同省共産党委員会の応勇書記、香港特別行政区政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官などが参加し、両政府間で「湖北省と香港の経済貿易協力を深化させる覚書」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を締結した。覚書では、重点分野を明確化し、双方の優位性を発揮させ、実務的かつイノベーションの探求、湖北省と香港双方がウィンウィンとなるとの原則を踏まえて展開する13の協力分野を示した(添付資料表参照)。

協力分野の具体的な内容をみると、湖北省企業の香港における上場や、香港証券取引所を活用した資金調達を行うことを奨励しているほか、サービス業分野での香港の経験を活用した湖北省の現代サービス業の専門性の向上などもうたっている。また、相互理解の促進に向けた人材交流の促進など、さまざまな分野の協力体制強化も盛り込んだ。

その他、同会議では「湖北省と香港特別行政区の文化交流および協力に関する協定書」も締結した。芸術家や青少年の交流、同省と香港で大規模な文化イベントなどを必要に応じて継続的に開催することで、文化面の交流も強化するとしている。

林鄭長官は11月28日~12月1日の日程で武漢市を訪問していた。11月29日午前は武漢亜心総合病院や車百スマートインターネット研究院を訪問したほか、30日には「中国の光谷(Optical Valley)」と呼ばれる東湖新技術開発区を視察し、同区内の主要科学技術企業を訪問した。12月1日には湖北省二酸化炭素排出権取引所や武漢大学も訪ねた。

(楢橋広基)

(中国)

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